美醜の大地 第4話:情け無用
ハナの回想シーン。
ハナは年間試験順位で1位を取るほど優秀であった。ハナの順位が気に喰わないサチは虐めでハナの教科書などをナイフでズタズタに切り裂く。ハナが亡くなったと聞かされた時、サチは内心喜んでいた。
場面は現在へ。
そんなサチも今は絢子に仕える身。3話のラストで登場した酷く怯える女性こそがサチだった。
サチは全裸にされて絢子の夫である白井の性的処理をさせてらる。サチがこのような状況になったのは理由がある。
それは引揚船で北海道に渡ってきた後、父親が事業に失敗。多額の借金を背負うことになる。サチの母親は心に傷を負い自殺していた。サチは一人で借金を返済するため体を売る。そして父親の知れない子供を授かることに。
サチは旭川に住む祖母の家に息子を預け、生活するための仕事を探す。そんな時、札幌で出会ったのが絢子だった。そして絢子の家で雇ってもらうことに。そんな流れである。
しかし、実際は絢子が結婚した夫のおもちゃとして雇われたのだ。その代わり報酬は3倍といった条件があった。子供のために身を犠牲にして働いていたのだ。
ハナはと言うとサチが子供を預けている旭川の祖母の家に顔を出していた。そしてサチの息子を恐ろしい表情で見つめるハナ。
白井の拷問のような行為を耐え、給料をもらうサチ。電車で息子が待つ旭川へ向かう。
駅に降り立つと仮面をかぶるハナの姿。
ハナが生きていたことに驚くサチ。ハナは血みどろな子供の洋服をサチに見せて逃げ去ってしまう。追いかけるサチ。
ハナを追いかけて路地の角を曲がると背後からハナが襲いかかり、気を失うサチ。
目を覚ますとサチは薄暗い雑木林の中にいた。音のする方をみるとハナの姿が。亡霊と思い言葉がでないサチ。ハナが指をさす。示す方向には池があり小さな子供が血流して浮かんでいる。
悲鳴をあげて池に飛び込むサチ。浮かんでいる子供は息子だと思っていたが人形だった。これはハナの罠。池は底なし沼になっており沈んでいく。ハナは大きな岩を片手にサチに投げようとする。やめてくれと必死で泣き叫ぶサチ。
場面は変わり、ローカル誌記者の綿貫がスミ子の部屋を物色。一枚の写真を見つける。
再び場面はサチへ。
岸へ上がっていた。どうやらハナに岩は投げられていない模様。ハナは今の自分、昔の自分を悔いて子供のためにも真っ当で恥ずかしくない人間になろうと決意する。
俯くハナに声をかける菊野。
振り返るとハナは泣いていた。菊野の胸に飛びつきサチやサチの息子を殺せなかった…と菊野の胸で呟く。
そして絢子のシーンへ。
白井が今までサチをおもちゃにしていた地下室では白井を甚振る絢子の姿があった。そして甚振られることに快感を覚えている白井。亀甲縛りをされ、吊るされている。